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正泉寺の植物 その⑤『多羅葉(たらよう)』

モチノキ科モチノキ属の常緑高木。
葉の裏に傷をつけると黒く浮かび上がる。この性質を利用し文書通信に用いられてきた。文字が書けることから「ジカキバ」「ジカキシバ」「エカキシバ」などの別名がある。また「葉書」の由来でもあり、現代でも「葉書の木」「郵便局の木」として植樹されている。もちろん切手を貼れば今でもしっかり届くぞ!!

目次

仏教と多羅葉

インドから中国へお経が伝えられた際、この多羅葉のような文字が書けるヤシ科の葉が使われた。
これをお経の中では貝葉(ばいよう)または貝多羅葉(ばいたらよう)という単語で出てくる。
数十葉を重ね,一定の場所に穴をあけて糸を通し,同じ大きさの木製の板の間に収めて散乱を防ぐ。中国だけでなくインド,ビルマ(現ミャンマー),セイロンなどの仏教国でも,仏典がこの貝多羅葉(ばいたらよう)によって保存・伝達された。その為、金属や紙を材料とする場合にも、同じ形態がまねられた。

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