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令和3年 ~除夜の鐘~

令和3年の除夜の鐘

今年も多くの方に参列いただきました。31日の東京都のコロナウイルス感染者数が1300人超えと1000人を大幅に超え全国的に緊張感が高まっている中での除夜の鐘でした。

正泉寺では感染症対策として鐘を撞く際は使い捨てビニール手袋の着用を徹底し、手すりの定期的なアルコール消毒を行いました。また、例年行っているお守りの販売や記念品配布等は中止し規模を縮小しての開催となりました。



 

除夜の鐘は煩悩の数である108回撞くと言われております。他にも、1年の12ヶ月+24節気+72候を合わせて108とする説や、四苦八苦を4×9+8×9=108として数える説もあるようです。

また、本来は毎日朝、夕にも108回鐘を撞くことが、昔のお寺では定められていおりました。現在は本山のような大きいお寺で略され朝、夕に18回撞かれております。これは、中国の宋の時代に始まった習慣です。お寺は町の中心や山の上にあり鐘の音が町中によく響くので時報の変わりや関所の門の開閉の時間を伝えるため朝夕に撞かれるようになったそうです。30分ほど時間をかけて108回撞くので町の住民も慌てることなく関所が閉まる前に町に帰れたそうです。

 

とかく、様々な由来がある108という数や除夜の鐘ですが、新しい一年を煩悩に振り回されず素晴らしい年になりますように祈念いたします。
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